コミック読書レポート #こみれぽ

この作品は集英社の週刊ヤングジャンプで連載され、宝島社の「このマンガがすごい！ ２０１３」の第一位にも輝いた作品です。ついに火星での裏切り者が明らかになりました。火星へ兵器までを持ち込んだその力にいったいどう対処するのか！？

裏切り者の実力

マーズ・ランキング

裏切り者の中国が地球だけでなく火星でも動き始めました。中国・アジア第四班のマーズ・ランキングは、班長の 劉 翊武の４４位を始め、精鋭達も４９位、５０位、６１位、９９位とほぼ半分に満たないランクが明かされて行きました。

ファイーター・スニーカーのスニーカーという位置づけだからでしょうか？それにしても幹部の劉班長が４４位とは地雷など兵器を使うとは言えよくここまで生き残ったなと思います。それに直接対決となった場合、上位ランカーが多数いる日米合同の第一班、第二班とどこまで張り合えると言うのでしょうか！？

第四班の防衛体制

マーズ・ランキングが次々と明かされ「本当に強いのか！？」と思ったところで、劉が第四班を集め今日到着するという目標、ミッシェル・Ｋ・デイヴスと 膝丸 燈と戦うにあたっての作戦会議へと移ります。そのさなか「ん？なにこの音」と振り返る劉の目先の上空から迫るのは３０〜４０匹のテラフォーマー達でした。

地上は地雷、空は対空シールドでガードしていた様ですが、紅ちゃんが電源を入れ忘れた結果、侵入を許したと言う話し。「最近のはスイッチ一つでセットも簡単だって」という劉に「あれ○の方がスイッチオンですよね…？」と答え、ドルチバーギに「逆だバカ！！つーかアレは『ゼロ』と『イチ』だって前言ったろ！！！」というやりとりも、あるあるながらよく思いつくなーと関心します。

テラフォーマー迎撃

低位者で構成される第四班にも関わらず、３０〜４０匹のテラフォーマー来襲には驚く様子もありません。「対多数の演習だ！」という号令と共に、テラフォーマーへの迎撃開始です。

劉が号令にあたり「やるぜ！”丸薬”は限られてるけど節約して死んだらどーしようもない」と言っていることから、やはりテラフォーマーが怖いという訳ではなさそうです。同時にテラフォーマーと組んだというわけでもない様です。テラフォーマーズだと威勢よく裏切り者が現れたが、想定外の多数飛来であっけなく全滅みたいな展開もあり得るかなと思いましたが、さすがにそうはいかないですね。。

テラフォーマーを迎え撃つのは近代兵器。向かってくる多数のテラフォーマーに対しレーダーが反応しミサイル発射。次々と目標であるテラフォーマーを撃ち落として行きます。その間みんなは”気をつけ”の姿勢、どうやらその兵器は動きを検知して自動攻撃する装置の様です。

裏切り者の恐ろしき実力を目の当たりにしました・・・

裏切りなど予測できたこと

本艦を確認。脱出機を停止する小町小吉

遠方にアネックス１号本艦を確認するアレックス、それと同時に高速脱出機を止め何かを考える小町 小吉艦長の姿がありました。

鬼塚 慶次とジャレッドに「”視て”くれ」と M.O.手術のための薬を手渡す小町艦長に「え……」と状況を飲み込めないでいる二人でしたが、本艦を”視る”なり、慶次は M.O.手術 モンハナシャコの視力で本艦に居る人影とレーザーや電波が張り巡らされている事を見抜きます。ジャレッドも M.O.手術 シャチの能力で地雷の存在を探り当てます。

前回のバグズ２号計画で日本が（蛭間 一郎が）裏切った経験から、火星で裏切るヤツがいた場合にどう動くかを予測しての小町艦長の先読みでした。現場のヤツ同士でメシ食い酒を呑んだ仲からの裏切りで悲しみながらも「ワクチンを待つ多くの人々を見殺しにするばかりか、非戦闘員が死ぬと分かっていてここまでやるか…」という怒り、「悲しいぞ劉……、ここまでやられちまったら俺は……、殺らなきゃならねぇ…！！」と強い敵意を向けるのでした。

戦闘開始！

敵意を向ける小町艦長に気づいた劉も「…気づいたか」と鋭い眼差しを送ります。「アンタのことは好きだったよ艦長……酒の恩もある…」と言いながらも「総員…実戦準備！」と戦闘態勢に入ります。

どちらが仕掛けるのが先か…。とにかく再び大きな犠牲が出そうです。M.O.手術 ＋ 近代兵器でミッシェルと膝丸燈を生け捕りもしくは死体の回収をもくろむ第四班、裏切りを阻止すべく 上位者とは言え M.O.手術のみで立ち向かう日米合同の第一班と第二班の合同班…。日米合同班はかなり分が悪いのでは！？少なくともミッシェルと燈は原形を残して捕獲しようと考えてるはずなのでそこが希望か……。

最後の劉のセリフと、小町艦長が幹部を誘ってラーメンを食べに行った回想のアドルフの表情がいい感じでした。死んだキャラを殺しはしない作者のうまさが光ってますね☆