【BUNGO-ブンゴ-】第192話[その為だけに]瑛太&袴田 vs 河村。河村のパーフェクトの行方は!?
週刊ヤングジャンプ2019年 No.30号に掲載されている BUNGO-ブンゴ- 第192話[その為だけに]の感想です。本編のネタバレを含みますのでご注意ください。
必殺ジャイロスライダーを武器に怪物河村に挑む、静央のエース「鮎川 瑛太(あゆかわ えいた)」とキャッチャー「袴田 浩(はかまだ ひろし)」、対する怪物河村「河村 幸一(かわむら こういち)」は、ここまで打率10割の超怪物バッターです。
瑛太が抑えるのか、河村が痛烈な打撃をくらわすのか、ハラハラが止まりません。
全身全霊で食らいつく
打席にたった河村は、静央イレブンの守備配置から河村自身をよく研究した袴田の采配のすごさを認識、その袴田の要求に全て答える瑛太の存在にも敬意を示すのでした。
河村は、シニア最高レベルのバッテリーに対し全身全霊勝負を挑む決意でバッターボックスへと入っていきます。
野球素人の私としては、バッター側の駆け引きというか分析について考えたことが無かったので斬新な話しでした。守備陣形ってバッターに応じて変えるものなんですね。守備にもサインとかあるのでしょうか・・・。予めミーティングで仕込まれているのか!?
瑛太、渾身の一投
テレパシーの様に袴田と瑛太の意志が一致。
瑛太はこれまでのしがらみを裁ち切り、静央の勝利の為だけに、渾身の一球を投じるのでした。
ブンゴと瑛太、投手スタイルの違いから様々なドラマが繰り広げられてきましたが、瑛太の目に一点の曇りもない様が描かれていて、作者の画力に圧倒されます。
果たして結果は?
瑛太の一投をツーシームと判断した河村、しかし球種はチェンジアップでした。
完全に裏をかかれた河村でしたが、静央の守備陣形などから瞬時の判断で無理矢理レフト方向へ持って行くのでした。浅い打球ながらも尾野は追いつかずにレフト前ヒットに持ち込むことに成功しました。
野田の素早いカバーで一塁に留めたものの、15数15安打のパーフェクトを継続に成功したのでした。
野球素人の私は、失礼ながら打者は速い球、力強い球が打てるくらいにしか考えもしていませんでした。球種をよんで振り始めたバットの起動を修正して安打に持ち込む、その難しさを知りしました。
激闘の末、なおも闘志を燃やす2人
完全記録を達成しながらも「ほぼ思惑通りにやられていたよ・・・」と瑛太を睨む河村、瑛太も「投げ勝ってはいたが、技術と力で安打範囲に運ばれたか・・・」と河村を睨み返します。
両者思いは同じ。
「納得できないね・・・。次の打席では完全に叩き潰す!!」
お互いが尊敬を込めた闘志で次ぎの戦いの場へと勝負を預けたのでした。
戦いの結末のもって行き方がすばらしいですね。怪物河村が怪物的記録を維持したうえで、瑛太にも勝ちをうまく与えています。しかも両者共、心の中では「負け」次戦への闘志を燃やすとは。
ブンゴという作品。この展開の運び方にはいつもハラハラさせられます。
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