テラフォーマーズ 第43話 [BLUE EYES 炎の瞳] の感想【テラフォーマーズ】
この作品は集英社の週刊ヤングジャンプで連載され、宝島社の「このマンガがすごい! 2013」の第一位にも輝いた作品です。第一班がメインなのか人間側が優勢なので最近は安心して読めています。少しも物足りない気もしますが…。
強固な鎧 VS 絶対的破壊力
正に矛盾した能力が激突する
敵はバグズ手術により黒骾象䖝(クロカタゾウムシ)の能力を持つテラフォーマー(火星のゴキブリ)、対するはM.O.手術により紋華青龍蝦(モンハナシャコ)の能力を持つ鬼塚 慶次の戦いがついに始まりました。
クロカタゾウムシは標本にする際に針も刺さらないほどの堅さを持つ昆虫、一方のモンハナシャコは、水槽のガラスをも打ち砕くパンチの持ち主で正にた盾と矛、2種類の矛盾する能力の激突となりました。
モンハナシャコの視力
U-NASAへ協力する条件として慶次が要望したM.O.手術のベースはパンチ力よりも眼が良い生物でした。それに応じてモンハナシャコをあてがったミッシェル・K・デイヴスでしたが、シャコの視力がどれ程なのかは不明でしたが、それが今回明かされました。
シャコの可視域は広く紫外線や赤外線にとどまらず電波まで見えているという説があるそうです。更に人間が赤・緑・青の3色を知覚し全ての色を見分けるのに対し、シャコは12色も見分けられるそうです。広い海の中で何故シャコだけがこれ程優れた視力を持つのかは謎だということですが、もしかしたらパンチ力は並で電波をも見透かす視力でどんなに堅いものでも弱点(弱ったところやもともともろい部分)が見えているのかもしれません・・・。
仲間を護る為に戦う
これまでの慶次は己の習慣として戦ってきましたが、母と別れアネックス計画で仲間達と出会い誰かを護るために戦うことの素晴らしさを感じ始めていました。
ボクシングの世界チャンピオンとして鍛え抜いてきた技術で、テラフォーマーがゴキブリの瞬発力で繰り出すパンチをかわし続けるも、一瞬の不意をつかれもろに一撃を浴びてしまいます。一瞬、ドイツ・南米第五班のイザベラと同じ結末を思い浮かべてしまいましたが、プロボクサーはだてではありません。テラフォーマーの鍛え抜かれたパンチ力は確実に重く効いているはずですが、慶次のプロボクサーとしての不屈な精神力で立ち上がります。
戦いはまだまだ第二ラウンド。慶次がどの様に反撃するのか見物です。