テラフォーマーズ 第42話 [WORKING MAN 鬼塚慶次] の感想【テラフォーマーズ】
この作品は集英社の週刊ヤングジャンプで連載され、宝島社の「このマンガがすごい! 2013」の第一位にも輝いた作品です。ここ最近は第一班の班員紹介と落ち着いた感じではありますが、今後の展開への助走期間と考えましょう。このマンガはスピード感が半端ないです。
鬼塚 慶次
静かなるボクサーの半生
日米合同第一班は、マルコスや三条 加奈子が火星地上で善戦を繰り広げる中、火星の穴に落とされた鬼塚 慶次のターンへと突入しました。その流れで彼のこれまでの生い立ちが明かされていきます。
通学のためフェリーで本土と島とを行き来する幼少時代、地味すぎて有名にこそならなかったがライト級とスーパーフェザー級で世界一位の偉業を達成したプロボクサー時代がありました。ところが、身体の弱い母親の面倒をみながら、まじめでひた向きな人生を歩む彼が突きつけられた現実は「網膜剥離」でした。
これが人生の転機でした。ボクサーを辞め地元で別の職に就き静かに暮らす彼に、また1つ人生の転機が訪れていました。
ミッシェル・K・デイヴス
鬼塚 慶次の格闘技術に目をつけたのは、国連航空宇宙局のアネックス計画副長であるミッシェル・K・デイヴスでした。彼の元を訪れた彼女は彼自身が持つ格闘技術が必要であること、交換条件として借金から救うことができる旨を持ちかけますが、一週間前に母親を失い戦う理由すら失った彼はそれに応じることはできませんでした。
M.O.手術を決意
それからしばらくして自ら国連航空宇宙局に足を運んだ鬼塚 慶次は条件というか聞きたいことがあると、ミッシェル・K・デイヴス副長に持ちかけます。その内容は「M.O.手術のベースとなる生物は選べるのか?」というものでした。
適合種が多ければ選べるかもしれないという答えを受けて、亡き母親想いの慶次は「目が良い生物にしてくれ」と申し出ます。それは本土からでも母親の眠る島が見たいというささやかな願いでした。
はるか遠い火星にて
そのささやかな願いを戦う理由に火星へと降り立った鬼塚 慶次は、立ちはだかるテラフォーマーを前にして 友達を護るため、 変えられない自分の生き方に従うため、テラフォーマーに立ち向かいます。ここで 鬼塚 慶次のベースが「モンハナシャコ」であること、マーズ・ランキングが8位であることが明かされました。
マルコスの9位を上回る実力者。いったいどのような戦いぶりを披露してくれるのでしょうか!? しかし、パンチ力よりも視力を望んだ慶次にモンハナシャコをあてがうとは、ミッシェルさんも粋なことをしてくれますね。ところでシャコのパンチ力は有名ですけど、モンハナシャコの視力ってどれほどなのでしょう・・・