テラフォーマーズ 第62話 [RATSBANE 遊撃の軍勢] の感想【テラフォーマーズ】
この作品は集英社の週刊ヤングジャンプで連載され、宝島社の「このマンガがすごい! 2013」の第一位にも輝いた作品です。ついに火星での裏切り者「劉 翊武」との戦い。全てを偽装した中国・アジア第四班の前に追い込まれた日米合同班でしたが、ロシア・北欧第三班の援護により危機を脱しました。今度は大三班、アシモフのターンです。
冒頭の暗示
アシモフに見ておいて欲しいものとは!?
最初のページはシルヴェスター・アシモフが国の代表となり指揮を執る事を決意した場面です。そこでアシモフはこんな事を言われていました。「あなた個人の事情と任務に対する覚悟はよく分かった。そこで火星に赴くにあたってーー。見ておいて欲しい物がある。」と…。
いったい何!?ここから劉との戦いに場面が戻ってしまうので核心に触れられることはありませんでした。このタイミングでA.Eウィルスの話しでもないだろうし、今さら火星のゴキブリの事をひっぱるとも思えませんし。「今」で考えると中国班の裏切りについてが有力ですが、それは火星についてから知った様ですし。
なんでしょうね。
ハパロトキシン
見抜くアシモフ
劉を前にアシモフは「ズルイわ〜〜、そのマスク…」と口を開き始めました。それさえ無ければ今頃、イワンのガス攻撃で全滅させられたところ都合よくマスクまで用意していたことを残念がるも、都合よくマスクを持っているといたのは、中国側も同様にガス兵器を使う準備があったのだろうと考察していました。
甲殻型
劉の衣服の状態と、ジェットだけが未だガスマスクをつけている現状から、アシモフは劉のベースがアナコンダなんかではなく豹紋蛸(ひょうもんだこ) である事や、ジェットのベースが甲殻型であろうという事、ハパロトキシンのガスが既に充満し始めているだろう事を言い当てました。
ハパロトキシンというのは、豹紋蛸が持つ猛毒テトロドトキシンが効かない甲殻類を捕食するために備えたもう一つの毒の事です。
この状況証拠ではさすがに「豹紋蛸」と名指しする程当てられるとも思えませんが…、そこはいいとしてタスマニアン・キング・クラブと同じく甲殻型のアシモフも中国班からガスマスクを奪い戦闘を続けます。
怒るアシモフ、怒る第3位
固定砲、発射!
火星のピラミッドで第四班の裏切りを悟ったアシモフ、地球に残してきた護るべき者…。「先に戦争を始めたのはーー、お前らだからな。」とひとこと言うと、ジェットと爆 致嵐 めがけて突進し始めました。
固定砲で応戦する爆は、アシモフめがけて連射を試みます。
耐えるアシモフ
それでもアシモフは防御の姿勢を取りながらも歩みを止めません。連射される銃弾はタスマニアン・キング・クラブの甲殻で受け弾きます。さすがにヒビが入っていきますが突破されることはなく、固定砲の懐まで入ったアシモフは無事にそれを破壊します。
これにはジェットも「こ…甲殻の厚みが…まるで違う…!!化け物目め…!!」と戸惑いを隠せません。これぞシルヴェスター・アシモフ。マーズランキング第3位の実力がなせる技です。
寝返り
火星では
戸惑いをかくしきれないジェットでしたが、もうひとつ気になる発言をしていました。「ロシア軍…ッ、何故ーー…、何故、寝返った……!!!」と。第三班のロシアと第四班の中国が協力関係をとっていて突如第三班が日米合同第一班/第二班側についたという事でしょうか!?
地球では
中国に先を越された各国の代表でしたが、日本の蛭間 一郎 首相の一言が地球でも大きな揺さぶりとして効いている様でした。
ドイツ代表に「まさかーー、全くノーマークだった…。”奴”があんな発言をするとはーーー………」と抱かせた蛭間一郎の言葉はなんと「本多 晃を確保している」というものでした。
これも寝返ったと捉えられてもおかしくない表現…。蛭間 七星が本多 晃と接触していたのが、まさかこの様な展開に持って行かれるとは…。蛭間 一郎…いったい何を企んだのでしょうか。。どいいう利かしになっているのか、その後どの様な話し合いが行われたのか、全く想像がつきません。
蛭間一郎首相のこの一言で、今回の物語は終わりました。。
次回の展開を大胆予想
※注意※ ここからは次話発売前の勝手な予想です
さて、前回から始めた大予想は相変わらず大外れ。蛭間一郎と本多 晃が接触することはありませんでした。ハパロトキシンでピンチになってマルコスらが駆けつけるという予想もあっさりハズレ。アシモフは自力でハパロトキシンのガス攻撃を見破り対処していました。
予想は全くハズレですが、次号も予想します。
せっかくマーズランキング第3位のアシモフが戦闘に入るのだから、相手もそれにふさわしいであるはず。そうすると爆とジェットは部下達が相手をし、アシモフ vs 劉 というカードとなりそうです。
劉「そんな鈍い動きで俺に勝てるとでも思っているのか!?」不意をつかれ触腕で身動きを封じあれるアシモフ。辛くもハサミで劉を振り払い、「こんなところで負けている訳にはいかない。お前らの好き勝手はさせない。」と再び劉に迫りるアシモフ。切られた足を再生し、不敵な笑みを浮かべる劉だが表情が一変し、劉「ファースト…」そこに現れたのはミッシェル・K・デイヴス。ミッシェル「ゲスめ…」と爆弾蟻の能力で劉を倒します。
そこへ現れたのは第六班ローマのジョセフ…。彼は味方なのか敵なのか…!?