コミック読書レポート #こみれぽ

この作品は集英社の週刊ヤングジャンプで連載され、宝島社の「このマンガがすごい！ ２０１３」の第一位にも輝いた作品です。ついに火星での裏切り者「劉 翊武」との戦いが始まりました。単身乗り込む怒りの小町 小吉、はたして勝負の行方は！？

近代兵器 VS 古典武術

たたみかける小町小吉

「一列に並べ！！外道ども」小町艦長の怒りの声に応じる事無く牙をむく劉たち第四班は銃撃を仕掛けます。照準器のレーザーを頼りに銃弾をはじき飛ばす小吉、ジェットが M.O.手術の能力で横やりをいれると、日米合同第一班もアレックスの精密な投球で援護します。ジェットが見せた小町小吉をはじき飛ばした（しかも離れたところから？）あの能力はなんでしょうね。

アレックスの援護は李が強力な”磁石”を操作して鉄の投球を吸い寄せ届きませんでしたが、同時に小吉を狙う銃弾も吸い寄せてしまいました。その一瞬の隙をつき３人をまとめて蹴散らす小吉、さらには兵器の音声認識操作をするタイムラグに毒針を打ち込み、ジェットの次の手も封じます。

劉のもくろみ

ついに間合いを詰め、四班班長の劉と対面する小町小吉はオオスズメバチの毒針で劉を狙います。小町艦長は所詮素人であり、『人を刺す』事にためらいを持っているはずだともくろむも、その結果は意外にも『小吉にためらい無し』でした。毒針を３箇所打ち込まれた劉、もはや勝負アリかと思われました。

豹紋蛸

虫の息の劉を祭り上げ「投降しろ」と声を挙げると同時に、劉の妖しげな目が小吉を睨みつけます。そして「捕まえたぞ大雀蜂」と小町小吉につかみかかります。その M.O.手術能力は豹紋蛸（ひょうもんだこ） 、テトロドトキシン呼ばれるフグの毒で有名な強烈な神経毒を持つ軟体生物です。「楽しかったよ艦長。だが戦争は俺らが勝つ」と自信を覗かせます。

しかし、豹紋蛸とは…。その姿をネットで検索してみましたが、裏切り者（＝敵）にふさわしい毒々しい色合いのタコでした。。

アレックス・Ｋ・スチュワート

日米合同班の精密機械

文明の利器の前に阻まれたものの、メジャーリーガーを志しオウギワシの能力を持つアレックス・Ｋ・スチュワート、彼の投球は２度も対空シールドの包囲網の隙間を通す精確ぶり。第四班が「本部の工作が済んだ後に滑り込んで来たのが、あんな精密機械だったとは…！！」と驚きを隠せません。

裏切りの裏をかく能力者

この話しの中で気になったのが「本部の工作が済んだ後に…」というくだり。裏切りがどんなに綿密に計画されていたとしても読み切れていない部分で、彼らの活躍が話しのカギを握るのではないかと思いました。

アレックスと同次期に補充兵となったのはマルコス、シーラ、エヴァ、それに膝丸 燈もそうでしたね。シーラとエヴァは死んでしまいましたが、マルコスと燈はまさにそこにいます。マルコスのアシダカグモ、燈のオオミノガでない方（生まれ持つ方？）が優勢に働くのではないでしょうか。

次回の展開を大胆予想

※注意※ ここからは次話発売前の勝手な予想です

焦りの表情を浮かべる小町小吉は本気で動きを封じられた様に見えます。ただ、小吉は劉の M.O. 手術能力も知っていたはずでまさか無策に単身乗り込んだとは思えません。きっと策があるはずです。

という訳で、次回の展開を大胆に予想してみます。

劉「楽しかったよ艦長。だが戦争は俺らが勝つ。」→ 爆が艦長を狙撃（銃弾は磁石へ） → ジェット「ばか！磁石を切っとけ！！」→ 小吉「スイッチならここにあるぞ！」→ 小吉がスイッチを切る → アレックスが対空シールドの予備システムを破壊 → 加奈子が足の痛みをこらえて再飛来 → マルコスと燈が取り巻く四班の班員を制圧 → 劉が小吉に噛みつこうとする → 間一髪ミッシェルが劉を爆破 → 勝利と思いきや物陰からジョセフ登場。実は第四班への協力者だった…

いや。借りにジョセフが裏切り者だったとしても、劉が殺されてから登場だったらしらばっくれそうですね。。この予想をするならミッシェルが間一髪間に合い劉を捕らえるというところで、ミッシェルがジョセフに真っ二つにでもされないとインパクト弱いか。さすがにその展開は無いか……。ジョセフも彼女好きそうだし…。