テラフォーマーズ 第26話 [CRAB 猛士] の感想【テラフォーマーズ】
週間ヤングジャンプ50号に掲載の第26話 [CRAB 猛士] を読んでの感想です。
アシモフの腕復活
タスマニアン・キング・クラブの能力
物語の序盤で、エレナが殺され、 幹部乗組員 ( オフィサー ) であるアシモフの腕まで切断されてしまった時には、ロシア・北欧第3班はどうなってしまうのか!?と思いましたが、アシモフは「タスマニアン・キング・クラブ」がm.o.手術のベースであることが明かされ、腕の切断も蟹の能力がゆえの「自切」であり作戦通りであったことが判明。そして前週の終わりに腕の再生まで果たしました。
好き放題殴らせていたのは海洋甲殻類の堅さゆえ
アシモフがやたらとテラフォーマー(火星のゴキブリ)に殴られ続けるものの何事もなかったかの様に立ち上がる姿が先週から気になっていました。ただそういうプレイが好きなだけかとも思いましたが、今週号の冒頭を読んで納得しました。「海洋甲殻類の甲羅は、主にたんぱく質とキチンのみで構築される昆虫と比べ、水圧に耐えるためにカルシウムで堅く分厚く作られている。」のだそう。きっとこの防御力を主張しているのだと思います。
第2班は全員「戦闘員」
10匹のテラフォーマーと激突
他班と違い、ロシア・北欧第3班は全員が戦闘員という正に戦うための部隊。お互いの合図と共に一斉攻撃が始まりました。女性1人は「さそり」の能力でしょうか。2人目の男性は何かしらの「クワガタ虫」、そして肝心なイワンは戦闘に加わっているものの、まだ m.o.手術の能力やマーズ・ランキングが明かされることはありませんでした。ただ、その堂々たるその姿はとても強そうで、火星着陸直前に船員達のケンカに巻き込まれてへらへらしていたイワンとは思えません。
まさか3班絶滅!?
班長のアシモフを始め、前班員が圧倒的な実力差でテラフォーマーを退治しているかと思えば、砂煙から姿を見せたのはイワンの頭部を持ったテラフォーマー。そして一瞬の隙を突き、エレナを殺害した時と同じように高速移動でアシモフの首を取ります。そして他のテラフォーマーによって残りの班員達も殺され、まさかロシア・北欧第3班はここで絶滅か!?と思いました。ところが…
これらは全て瀕死のテラフォーマーが見た幻覚、アシモフに首を絞められ落ちかけたテラフォーマーが右手人さし指で天を仰いでいるのを見て、アシモフは「なぁイワン、どんな夢見てると思う?半端に知的生物に近づいた事が敗因だったな。」というセリフと共に、圧倒的な力差を見せつけたアシモフとイワンの大ゴマに移りました。
まあ、テラフォーマーが見た幻覚通りで3班絶滅!という「まさか」のシナリオもこのマンガらしくてよかったかと思いますが、今回はハラハラさせて実は無事でしたという展開に「ほっとした」のと同時に「らしくないな」とも思いました。
進歩の無いやつらだ…
戦いの中で、アシモフがテラフォーマーに対して言い放った「虫め…。いくら進化したところで、痛覚も恐怖も無いから進歩しないんだ。」という言葉が印象的でした。なるほど確かに痛覚あってこそ、その恐怖を避けるために工夫や努力をして進歩していくわけですからね。