コミック読書レポート #こみれぽ

ついに嘉納の元に辿り着いたカネキ、ずっと追い求めていた男が目の前にいる…。そして神代 利世の姿も底に…。はたしてカネキや鯱の対応は！？

辿り着いたのは偶然

待っていた嘉納医師

カネキ vs 鯱、その戦いは鯱が圧倒的に優位でした。その鯱の一撃を喰らいたたき落とされた底で偶然にも嘉納医師と対面することになったカネキでした。嘉納先生の立ち位置といい、落ちる位置も計算されていたんじゃないか！？という再開ですが、リゼの時もどう考えても偶然でしかない状況での鉄骨落下事故でしたが、それも嘉納の計算だとすると、なんとも恐ろしい男です。

神代 利世

嘉納の下にある装置に見える女性の姿に、カネキは「……リゼ、…さん？」と声がこぼれます。それに応じて顔を向ける彼女はどうやら神代 利世ご本人の様です。物語の流れ的にも間違いなさそうです。

明かされる真実

何の…話なんだ…？

カネキを前にした嘉納医師は、真実を語り始めます。鯱は静観する姿勢…。嘉納医師を探してカネキと鉢合わせたとは思えないふるまいですが、何か目的があるのでしょうか！？

「…ヒトの身から始まった君が、今では強力な”喰種”を相手にも引けをとらない。よく自分の足でそこまで上り詰めたものだ。」と語り出す嘉納でした。クロとシロの様に感情を殺すことで喰種の力を制御したのと違い、独り立ちしたカネキを「最高の成功品」だと褒めていました。

カネキも１人で覚醒したわけではなく、ヤモリというアオギリの喰種に散々な目に遭わされた末に今の力を勝ち取ったので、クロやシロとあまり変わらないのかも知れません。それに、当初は人間界で行きようとしていたカネキにとっては負けでしかないと思いますし…

“鳥籠”を壊したい

嘉納が言うには、誰かがこの世界を覆った”鳥籠”を壊したい、そのための強力な手段が喰種であり、カネキの様な人工的に造った隻眼の喰種なのだとか…。この部分は今後のカギを握る伏線だとはわかりますが、話しが壮大で何を言わんとしているのかは読み取れませんね。。次第に明らかになっていくことを期待して待つことにします。

カネキ達が途中で見た「Rc細胞壁（２４区の壁）」も嘉納の実験の一環だそうです。嘉納は「栄養補給さえ絶やさなければ自己再生・増殖し続ける。」とコメントしていますが、喰種の細胞ってことは栄養補給もやっぱり人間を与えないといけないんですよね！？カネキの食事といい、ＣＣＧが所有する施設のコクリアに捉えられた喰種の食事といい、こういったデリケートな内容には触れられるのはいつなのでしょう…

嘉納の決断

私と「アオギリ」へ行かないか？

自分の行いが世間的には”悪”だと言うことは認識している嘉納、しかし既に彼は人間の世界で生きるつもりはないのだと言い切ります。そしてカネキに『私と「アオギリ」へ行かないか？』と誘いをかけます。アオギリも嘉納を捕まえ様と躍起になっていたはずですが、いったいどういう事なのでしょうか！？

「僕がそんな連中の仲間になんてなるわけない。ありえない。」と答えるカネキですが、そう言えばアオギリってそんなに悪な行いをしてましたっけ？確かにカネキ個人はヤモリに散々な目に遭わされてましたが、喰種として見れば組織を組んで人間を襲い、たまには仲間割れして殺し合いもする、いたって普通にすら思えます。

隠された真実を見せてあげよう

拒むカネキに、「”私に”ついてきなさい。」と言葉を変える嘉納、その理由としてカネキの知らない世界の裏側の隠された真実を見せること、「アオギリの樹」という組織を生むきっかけを作った人物が「芳村」という喰種なのだと語り始めます。

混乱するカネキ

あんていくの店長の名前が出てくること、嘉納が店長のことを喰種だと分かっていることに戸惑い混乱するカネキでした。嘉納は説得を続けます。

新たな展開

リゼ奪還

そんなカネキと嘉納の掛け合いに割って入ったのは、あんていくの”喰種”四方でした。「お前の道だ。一人で歩いてみろ。」とカネキに言い残し、リゼを抱いてその場を立ち去ります。

ここでも１つ疑問に感じました。鯱こと神代 叉栄、真相は闇とは言え同じ神代の姓を名のる喰種、リゼの赫子を見て「愚娘」と言う反応、リゼと関係ある線が濃厚お鯱がみすみす四方を取り逃がすのか！？

ＣＣＧ迫る

そんなやりとりをしている中、少し遅れてＣＣＧも姿を現しました。篠原 幸紀、亜門 鋼太郎、真戸 暁、鈴屋 什造の４名。アオギリ戦を考えると心もとないメンツですが、彼らが対峙するのは月山やエト達でしょうか！？

何故だか未だに修復しきってないRc細胞壁をあっけなく突破して奥へと進んでいきます。篠原もケースを持っていますね。。アラタではないのかな！？

嘉納邸での戦いはどの様な結末に！？

皆、目指すは嘉納。

カネキも、アオギリも、ＣＣＧも、目指すは嘉納医師です。嘉納が何故かアオギリ推しなのはよくわかりませんが、少なくともアオギリのタタラは嘉納を捉えることを目的として動いているはず。喰種集団はマスクをしていないし、ＣＣＧが迫っていることもカネキ以外は知らないし、顔バレは必至そうです。

そして一番の問題は生身であり護衛もいない様に見える嘉納医師。一番狙われている男が一番無防備な状態が気になります。

この局面を嘉納医師がどう逃げるのか、ナキ以外はみんな主要メンバーだけに、誰が犠牲になるのか、全く想像ができません。今回の第９９話は、週刊ヤングジャンプ No.46 10/31号（2013年10月17日発売） に掲載されています。