東京喰種 第51話 [勅令] の感想【東京喰種】
物語の冒頭は20区で喫茶店「あんていく」を営む店長の芳村と、四方(共に喰種)が危険とされる11区の海岸を訪れているシーンからスタートしています。「また死体だ。これが日本とはとても思えない・・・。中東の戦場を思い出す。」と切り出しています。芳村は中東の戦争に参加でもしていたのでしょうか。喰種が人間のために戦っていた!?そんなわけないですよね。。
20区って野蛮なの!?
芳村店長と四方
また、「四方くん、彼らの情報は集まったかい?」という店長の問いかけに対して「はい。やつらの1人を捕らえて吐かせました」と答える四方。もはや20区が”おとなしい”なんて間違いですね。彼らは喫茶店を経営して他の喰種が20区で騒ぎを起こさないようにして(捜査官の目を欺くため?)、自分らは20区の外で大暴れとそんなところでしょうか。
隻眼・・・隻眼って・・・
四方は加えて「(11区を)率いるのは”隻眼の王”だ」という情報まで得たということ。隻眼って幻の喰種のはずでは!?1人捕まえただけで”隻眼”という言葉がでてくるなんて安売りすぎます。第一、トーカ(ラビットと呼ばれる喰種)は隻眼を知らなかったし、イトリ(バーを経営している喰種)はカネキを見て隻眼が珍しいと喜ぶし、月山(美食家と呼ばれる喰種)はカネキを見て「珍しい」「珍味だ」と食べることしか考えてないし、喰種のレストランにいる面々はカネキを見て恐れおののくし、ニシキ(喰種)はカネキを見て「変なヤツ・・」程度にしか思わないし、もはや”隻眼”の扱いがブレすぎです。そして今度は凶悪な喰種部隊の長が隻眼だとかなんとか・・。
カネキと万丈
万丈が意外と紳士的
場面は喫茶店「あんていく」に移り、カネキと万丈(喰種)との話しが始まりました。万丈の意外にも誠実な行動に、カネキは「何だか・・・悪い”喰種”には見えないけど・・・。ダメダメ・・・すぐに他人を信用するのが僕の悪い癖だ・・・。」と思っています。信じることが悪いかどうかはそれぞれの価値観なのでいいとして、カネキは信じることで裏切られたりしたんでしたっけ??神代リゼと出会った時のこと?でもそれは恋なんだし喰種なんて見たこともない時だったわけで裏切られたというわけではないですね。それなら月山のこと?それもイトリからリゼの情報を聞き出したくて月山と接触した訳で、最初っから月山の事は怪しがってましたしね。
なぜリゼの死を隠す?
カネキがリゼと顔見知り程度だということを知り、万丈はカネキに「リゼさんは・・・今どこに?」と問い、カネキは「彼女は・・・もう・・・ここにはいないんです」と答えています。そんなに言いづらい事なんでしょうか。
11区の喰種集団「アオギリ」が早くも破綻
万丈の話しによれば、以前11区をしきっていたのは万丈だったが、”アオギリ”とかいう喰種の集団が切り込んできて乗っ取られたそう。一度は応戦したものの仲間がやられていくのが見てられなかったということですが、前回「喰種が群れるのは珍しい」とか言っておいて「あんていく」はつるんでるじゃない?と感じつつも「あんていく」は特殊だからと納得していたわけですが、11区でも以前から万丈がしきってつるんでいたなんて・・・。喰種は普通に群れる習性があるんじゃないのか!?
話しは突如、乗っ取ってきた”アオギリ”の集団が11区の捜査官達を狩始め、次は11区の北支部を狙うらしいことを明かし始めました。「その区の喰種を仲間に引き入れて勢力を増やしながら捜査官を潰していくらしい」と方針を明かしたかと思えば「リーダーは血も涙もねぇ、恐ろしい男みてぇだ」と発言した直後「そいつが、なんらかの理由でリゼさんを探している。いずれ20区にも来るだろうから逃げた方がいい。」と、紙面の都合か次から次へと前振りが出てきます。
第一、リゼはカネキと出会った時点で既に20区になじんでいる様だったし20区に来たばかりということはないでしょう。それに”アオギリ”の連中だって11区の乗っ取りを企ててから捜査官襲撃を行ったのも昨日今日という話しなわけはないし、リゼを探していて、しかもリゼと20区、20区とあんていくがひもずいているんだとしたら、とっくの昔に20区が襲撃されていないとおかしい。11区にリゼが居るはずだったと誤算があったとしても、少なくとも捜査官を制圧している場合ではない。
アヤト登場
11区から加えて3人の喰種、アヤト、ヤモリ、ニコも合流していました。何をしに来たのか知りませんが手厚すぎでしょう・・・。同時にアヤトがトーカの弟であることも判明しました。相変わらず設定盛りすぎです。捌ききれてないんだから控えればいいのに。。
そして確保命令を万丈が聞いていないわけではないだろうに、仲間から「確保命令は『リゼ本人』あるいは・・・『リゼの匂いがする奴』」と聞かされ戸惑った様子。万丈はカネキと出会った直後「リゼさんの匂いがする」と気付いていながら確保命令に触れていないので本当に知らなかった可能性はありますがムリがありますね。それに、これまでの物語の展開から「リゼの匂いがする奴=カネキ」以外ないですよね。。『リゼの匂いがする奴』という指令は考え抜かれたものなのでしょうか・・・。
そういえば月山はリゼと知り合いだったわけですが、カネキの匂いに対して「とてもおいしそう」という感想だったということは、リゼに対しても「とてもおいしそう」と思ったのでしょうか?? そんな訳はないですけどね。。月山はカネキを喰種のレストランに誘い込み喰おうとしましたが、その時レストランの面々に「共食いになるけど、この匂いうまい筈だ」という感じでした。これはレストランの面々も賛同しています。そうするとカネキよりはるか前に出会っていた「リゼ」にとっても同様の感情が生まれ争っていたことになり、「匂い」でまとめるのは少々強引だと思います。