東京喰種 第105話 [僕私] の感想【東京喰種】
嘉納医師を追い、時を同じくして嘉納邸へたどり着いたカネキ達喰種集団と篠原らのCCG、もはや主人公とは思えない化け物ぶりで暴れまわる喰種のカネキと、CCGの特等捜査官の篠原の戦いも大詰めを迎えました。
神代リゼ
もろに一太刀を打ち込むことに成功した篠原でしたが、それをきっかけにカネキの中で眠っていたリゼの意識が覚醒しました。リゼの赫子で反撃に出るカネキ。篠原は「マジか・・・!!別の形状の『赫子』・・・、一体いくつ『赫包』を持って・・・」と驚きの様子でしたが、まだ2個目ですしそんな驚く必要もないのでは・・・。
リゼの赫子で挑むカネキは、赫者の時とは比べ物にならないほどすばやい動きで一気に篠原に赫子の連打を打ち込みます。なんだか赫者のカネキよりリゼ赫子のカネキの方が断然強そうですね。
本物の喰種を味わわせてあげようか?
篠原を完全にとらえた様に見えたところで、シーンはカネキと行動していた喰種の月山と万丈の手下達へと移りました。CCGから逃れ地下道を進む月山 習と万丈の子分達でしたが、カネキを探したい月山と万丈を探したい万丈の子分とで意見が対立していました。
面倒に感じた月山は「では手分けをしよう。」と提案するも、万丈の子分はこれを拒否。「相手が白黒コンビなら自分らだけじゃ無理ッス。ついてきてください。”仲間”なら」と返します。これに対し月山は「・・・まったく小うるさい。僕に指図するなんて何様のつもりだい?」と臨戦態勢。「そうだ、君たちは道中死んでしまったことにしよう!」と万丈の子分達に迫ります。
万丈
そのタイミングで万丈がちょうど合流し、かろうじて場は落ち着きをとりもどします。
この一連のやりとり、月山の言動に共感できました。自分たちは弱いと開き直った上に”仲間”という言葉を利用して自分のリーダーだけ気にかけ、それを正当化する態度がイラッときます。
そこへ現れた万丈は、「俺の仲間になにしようとしてやがる。やっぱおまえは信用ならねえ」と食ってかかるも、月山は態度を一変「ほんのジョークさ。笑いたまえよ?」と軽くあしらっていましたが、ひとまずはカネキを探すことで一致した彼らでした。
クロ/シロ
続いて、喰種のナキらと戦い負傷するも退けた真戸 暁と上司の亜門 鋼太郎のCCG組みは内部の捜索を続けていました。亜門の目に飛び込んできたのは一人の少女。また喰種かと身構えた亜門でしたが、それはかつてCCGアカデミーで教えたこともある安久 クロナでした。ナシロを抱えたクロナは逃げる様に姿を消しました。片方の目だけが赫眼であることに戸惑いを覚える亜門でした。
篠原 幸紀
先を急ぎ、実験施設の様な部屋にまで至った亜門はCCGの仲間である磯山上等捜査官と車谷捜査官と合流しました。「篠原特等は・・・!?」と駆け寄る亜門が見たものは、かつて戦った眼帯の喰種が何かを喰う姿、そしてそこに横たわる篠原特等捜査官の姿でした。
髪の色からマスクからすべてがガラッと変わったカネキを「眼帯」と通称する(当時は眼帯風のマスクをかぶっていた)喰種であると赫子から断定した亜門でしたが、それなら赫子を見て「大喰いか!?」となるような気もしました。
とにかく、そんな”眼帯”の行動に逆上した亜門はカネキめがけてクインケを振り下ろします。
予想できない展開・・・。
いったい誰が正義なのか!?
カネキ vs 亜門、果たして戦いの行方は!? 今回の第105話は、週刊ヤングジャンプ No.52 12/12号(2013年11月28日発売) に掲載されています。