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カコとニセ探偵 第1話 [魔のカーブ] の感想


集英社の週刊ヤングジャンプ 2015年1月8日号(通巻No.1709)で「カコとニセ探偵」という新連載がスタートしました。物語の出だし、皆が集められたパーティー会場の一室にて「犯人はお前だ!『真実はいつもひとつ』だよ!」と指を指す、名探偵コナンを模倣するかの様な少年探偵の姿に「おいおい・・・」と思いましたが、表紙では一転して高校生に成長した彼と、白い顔がおぞましき女子高生の幽霊の姿に、名探偵コナンに似せたのは意図的で、異色の作品であると期待が高まってきました。

高校生探偵

沢角という女性刑事に呼び出され、通り魔殺人事件と思わしき事件の捜査に協力している場面から物語が始まりました。天才少年の推理を期待する沢角刑事に「謎?・・・そんなものはないよ、沢角刑事。警察には真実が見えてないだけさ」と言い放つ彼でした。その視線の向く先には被害者の幽霊が。そして幽霊が指を指す先にからは車のカギが見つかっているとのこと。そのカギを手がかりに推理を始める天才少年。被害者の車とドライブレコーダーで犯行の一部始終を録画してあろうことを推理してのけました。

そんな彼のこれまでの生い立ちも紹介されました。かつて世間を騒がせた天才推理少年、その名推理や正義感故に犯罪者や地下組織のみのらず公安や警察にまでマークされた彼は、一家も離散し、外的から身を守るために警察の捜査に裏で協力しているのだといいます。

沢角刑事に「六波羅君」と呼ばれた彼は、めがねが似合うなかなかの好青年でした。

カコ様

そんな主人公の六波羅君の紹介に、「おい、名探偵・・・。さっきからひどい言われようだな。ひひっ。」と姿を現したのは、表紙に描かれていた白顔の女子高生幽霊。化子というその幽霊は自らを、六波羅を宿主として取り憑いた憑依霊であり、この地を鎮守する神なのだといいます。カコは六波羅に、警察が解決する様な普通の事件ばかりでなく、退屈だから怨霊が関わる事件を解決しろと要求します。怨霊は通常の死者の霊とは違って人を殺す力を持っており、それを認識できない人間には対処不能、カコの力で浄化するしか手はないのだそうです。

きっとマンガの方向性としては、主人公の六波羅少年と幽霊のカコが怨霊退治をする物語になるのでしょう。ベタな戦いマンガにならないことを願います。。

不可思議な事件

カコの言葉を聞き、沢角刑事に「不可思議な事件があったら俺に回してくれないか」と言う六波羅に「ちょうど一件、心当たりがあるのよ。」と車で案内を始める沢角。そしてその車の上にちょこんと座るカコの姿に和みます。

車で移動すること1時間以上、一行がたどり着いたのは通称「魔のカーブ」と呼ばれるなんの変哲もないゆるく見通しも良いカーブでした。沢角刑事によると、半年ほど前から自動車事故が急増しているのだといいます。

怨霊

案の定、幽霊が現れ指を指す先にはその幽霊自らの遺体・・・。事故でなく事件と推理する六波羅探偵。被害者はオフロードバイク乗りの女性で、麓のガソリンスタンドの従業員が犯人だと推理するのでした。「突拍子もない推理で、裏を取る必要がある。」と言うも概ね信じた様子の沢角刑事、安堵した被害者の霊が姿を消して一件落着かと思いきや、ここでは終わりませんでした。

六波羅探偵の背後に回り、すごい力で動きを封じる被害者の霊・・・。「名探偵、お前はひとつ忘れているぞ。ここが魔のカーブだという事をな・・・!」と言うカコ、そしてすごい勢いでカーブへ入ってくる暴走車・・・。被害者の霊は怨霊で、六波羅探偵を殺そうと暴走車を招き寄せているのだという。

 六波羅 覚 と カコ様

半年も遺体が発見されない間に怨霊と化してしまった被害者。一人でも多くの人間を道連れにしようとするその悪行に浄化することで対処しようとするカコでした。怨霊に手を伸ばしたカコ、そして光を放った様な描写の瞬間、怨霊は消えて白顔の化け物からは想像もつかなかった可愛い女子高生の姿へと化したカコでした。

そのかわいい女子高生のカコは一瞬で、すぐに元の姿に戻ったカコ。「この調子で怨霊のいそうな場に私を連れて行け、名探偵。そしてお前は事件を解決してゆけ。私達はいいパートナーになる・・・。そうは思わないか?六波羅 覚。」と協力を要求するカコ。「・・・いいだろう。今から俺とお前はパートナーだ。カコ。」と受け入れる六波羅探偵。怨霊狩りのコンビがここに宣言されたのでした。

カコが可愛い女子高生になる瞬間。これはストーリー的に重要な意味を持つのでしょうか!?単に青年誌の演出なのかが気になるところです。そして「怨霊狩り」という人間世界から逸脱した設定に、六波羅 覚の「探偵」という設定が維持できるのか、単なる刑事である沢角がどこまで関わってこれるのかも気になるところです。

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