キングダム 第433話 [謀略の崩壊] 読みました。【キングダム】
週刊ヤングジャンプ No.27 特大号 に掲載の キングダム 第433話「謀略の崩壊」を読みました。
キングダムは原 泰久先生の作品です。しかし433話とはすごいですね。物語の規模を物語っています。ついに咸陽での秦軍と反乱軍との戦いに決着がつきました。軍総司令の昌平君が反乱軍の大将である戎翟公の首を取ったことで戦局はいっきに秦軍に傾いたのでした。
敗走を促す
勝負はあった。しかし兵数は依然として反乱軍の方が圧倒的に多く、もし反乱軍の指揮系統が回復しようものなら再び戦局は揺らいでしまいます。それには河了貂が素早く動きました。戎翟公を追い込む為の”包雷” の壁を解き始めたのです。それに介億も同調し「逃げろオ 東の道が開いているぞオ!! ひとまず退却だア!!」などと皆で一押し。大勢の軍はたちまち全軍敗走の形となったのでした。
ところで記事冒頭の画像は、 河了貂フィギュア(約70mm 塗装済み完成品)のAmazon商品リンクです。せっかく河了貂がかわいいのにそこを台無しにした感じの着ぐるみのかわいさがいい味だしてますよね・・・
毐国の敗退
反乱を企てた毐国は敗退、毐国の王である嫪毐は皆が東へと逃げ出す中、地に伏せ涙を流し、太后と約束した西へ雍へと目指そうとするのでした。嫪毐は逃げるのでしょうか、ここで討ち取られてしまうのでしょうか・・・。
今回の描写だけでは何ともいえない状況でした。
呂不韋の失墜
密かに反乱を企てた呂不韋でしたが、部下である昌平君の裏切りにより終止符が打たれました。戦いが一段落し、大王である政の加冠の儀がどうなったかと気にする信に、昌文君は「大丈夫だ。少々せかしたが、最後まで正式に執り行われた。」と安堵の知らせを受け取りましす。
それに呼応し、「咸陽の窮地も脱し、反乱の罪は呂不韋にまで追求される。つまりこれで呂不韋は”失墜”する。」とくくった昌平君でした。
大王、政の完全勝利
昌平君に呂不韋を裏切った理由を問う信、昌平君の答えは「私も中華を統ることを夢に描く男の一人だ。そして、現秦王はその夢を預くるに足る器の王だからだ。」と政に対して強い信頼と決意を持っての裏切りだったことを宣言したのでした。
政に代わって例を言うと言い始めた信、周囲から何様だと突っ込まれるも気にせず、大王の政が、即位から9年にも及ぶ呂不韋との長き戦いに終止符、それも完全勝利で締めくくったことに、重臣の昌文君達と共に涙を流し歓喜の声を上げるのでした。
今回の咸陽戦はハラハラさせられました。そしてまさかのイケメン軍師「昌平君」の裏切り、師の昌平君による指揮と弟子の河了貂とのあうんの呼吸で実現した “包雷” による一点突破。残党の裁きかたなどテンポ良く引き込まれる展開がすばらしかったです。