【極黒のブリュンヒルデ】第172話 [エレベーター] 読みました。ロキから逃げられるのか!?
間一髪のところで囚われた黒羽 寧子と村上 良太を救うべく辿りついた、橘 佳奈、初菜、カズミの魔法使い達。良太が奈波から聞いたヴィンガルフについての情報をメモした「ヴィンガルフノート」に書かれた場所を頼りに駆けつけたのでした。
逃げる良太達
迫り来るロキを佳奈は銃で足止め、カズミはコントロールルームをハッキングすることで逃げ道を確保する彼女達でした。この状況ですが、久しぶりに記憶を取り戻した寧子との和みを加えながら、エレベーターでの脱出を試みるのでした。
そんな悠長な・・・と一瞬思いましたが、すぐさま緊張感ある表情に戻っていました。この作者、メリハリの切り替え?が上手いですよね。いつも感心します。
暴れるロキ
腹が減って暴れるロキは、ヴィンガルフの地下施設「龕」を壊し始めます。そして研究員の男性を食したロキは巨人の姿から一転して青年男性の姿へと変身するのでした。そしてそれまで暴れていたのが嘘の様に落ち着いた表情で研究員を装い、良太らに接近するのでした。
密室
エレベーター前で良太らに追いついたロキ。不審者の登場に銃を向ける佳奈に対して「おいおい、おれはお前らの敵じゃねぇよ。おれも一緒に地上まで連れて行っちゃくれねぇか?」と迫ります。
巨人の姿から青年男性へと変貌を遂げたロキに気付く者はいません・・・
皆、不審に感じつつも、良太の「乗せてやれ。この状況じゃ仕方ない。」のひと声で、みんなはロキと一緒にエレベーターに乗り込んでしまうのでした。
密室にロキと寧子と良太・・・。これはかなりまずい状況です。
鬼気迫る
エレベーターが出発し完全に密室状態。そこに再び危機が訪れるのでした。
まず、コントロールルームからハッキングを行うカズミを邪魔するのはAAAランクでコードネームを持つ協力な魔法使いフレイヤでした。フレイヤは良太らが乗るエレベーターの出口に警備を集結させるのでした。
そしてもう一つの危機は予想通り、ロキ側ですね。
エレベーターは地上に到着、しかし何故か扉が開きません。扉を破ろうにも寧子はまだ魔法が使えない状態でした。そんな寧子の様子に良太は「クソッ。やな予感の方が当たった・・・」とつぶやき、持っていた銃でその研究員(ロキ)を撃ち始めます。
唖然とする佳奈と初菜に、「なんだか違和感を感じていたんだ。」と良太は続けます。他人の服の様にサイズがあっていない装いを見て違和感を覚え、地上へ着きロキからだいぶ離れたはずなのにまだ魔法が使えない寧子を見て確信したのだといいます。「こいつがロキだ!!」と。
「ブリュンヒルダを喰わねぇと力が使えなぇ。それ以外の奴は面倒だから見逃してやろうと思ってたんだぜ?何せ若い人間はマズいんだ。」といい本性を現したロキ・・・。もはや絶体絶命な状況です。
でも、そうすると良太は最初から疑念を抱いていたにも関わらずロキをエレベーターに同室させた事になりますね・・・。用意周到な良太がまさか無策だとは思えません。次話が楽しみです。