進撃の巨人 第1話 [二千年後の君へ] を読んで
ようやく進撃の巨人(しんげきのきょじん)を読み始めましたが、第1話から難しい。。もう10巻くらいまで出ているので読んでいけばわかるのかもしれませんが、自分なりに見解をつけつつ読み進めて行こうと思います。この記事を読み進めていくと、「進撃の巨人」第1話の物語がネタバレします。これから進撃の巨人を読もうと考えている方はご注意下さい。
第1話は壮大な世界観への導入と大きな謎の影を落とすうえで重要なのだと思います。場面や時間が目まぐるしく切り替わり、何度読み返しても追い付けません。
忘れていた恐怖 ・・・
進撃の巨人
物語は何かに唖然とする少年2人と少女1人の姿と共に「その日、人類は思い出した。ヤツらに支配されていた恐怖を…鳥籠の中に囚われていた屈辱を……」という煽りから始まりました。
彼らの視線の先には高い壁の向こうから覗く巨人の姿がありました。壁は町を囲んでる様ですね。これを鳥籠と表現しているのでしょう。
巨人よ、人類の力を思い知れ!
すぐさま場面が変わり「総員、戦闘用意!!」の号令がかけられていました。
そこには1体の巨人と対峙する馬にまたがった大人達の姿がありました。目標との距離を詰めたところで彼らは、立体機動(りったいきどう)と言う作戦に移りました。ワイヤーを使った多方向からの一斉攻撃する先方の様です。「人類の力を!!思い知れッッ!!」と巨人に剣を振りかざしたところで、また場面が変わります。
エレンとミカサ
とても長い夢
「エレン!!起きて。もう帰らないと日が暮れる。」と少年に声をかける少女の姿がありました。物語の冒頭で唖然としていた3人のうちの二人ですね。少女の方はミカサという名前の様です。一転して穏やかな感じです。
「そんなに寝ぼけるまで熟睡してたの?」というミカサに対して、エレンは今後物語のカギとなりそうな言葉を発していました。「ミカサ……お前…、髪が伸びてないか…?イヤッ…なんかすっげー長い夢を見ていた気がするんだけど………、何だったっけ、思い出せねぇな…」と。そしてエレンは無意識に涙さえ流しているのでした。
ここで出てくる845というのは年号でしょうか…。年とふられてる訳でもなく、すごい未来というわけでもなく、年号だとしても何か重要な含みがありそうです。第1話のタイトル「二千年後の君へ」とも関係してくるのでしょうか。すっげー長い夢、今、2000年後と、すごく長い時間軸で物語が展開していくのかもしれません。
駐屯兵団と調査兵団
駐屯兵団のハンネス
街へ帰ってきたエレンとミカサの前に酔った男性が声をかけてきました。この酒くさい男性の名前はハンネスと言い、この街の兵士で、駐屯兵団(ちゅうとん・へいだん)という部隊だそうです。そんな深酒する兵士達に危機感を感じつっかかるエレンにハンネスは「兵士が活躍するのは最悪の時で、タダ飯食らいと馬鹿にされてる時の方が平和なんだぞ?」と諭し始めます。
駐屯兵団の他に、壁の外で調査を行う調査兵団(ちょうさ・へいだん)という兵士もいるそうです。物語の最初に方に出てきて、巨人に戦いを挑んでた大人達がきっと調査兵団なのでしょう。
目指すは調査兵団
エレンが調査兵団に感心を示しているところで、街の鐘がけたたましく鳴りました。壁の外へ出ていた調査兵団が街へ戻って来たのです。
英雄の帰還に心踊らせるエレンが目の当たりにしたのは、酷く傷付き2割りに満たない人数にまで減った兵士達の姿でした。「なんの成果も!!得られませんでした!!」と詫びる隊長に街の人々は皆、冷やかな視線を向けるのでした。それでも調査兵団に興味を示すエレンは、自宅で母のもう反対に遭うも「外の世界がどうなっているのか知りたい。後に続き、今までに死んだ人達の命を無駄にしたくない!」と強い気持ちを伝えます。
探求心
調査兵団を目指すエレンを否定する母カルラと妹(姉?)のミカサ、理解を示す父イェーガーでしたが、父が「帰ったら…ずっと秘密にしていた地下室を…見せてやろう。」と言葉を残し出掛けたところで、次の場面へと移りました。
100年の平和
一度外の世界を見てみたい
今度は、冒頭で巨人の姿に唖然としていたもう一人の少年が数人から「異端者」と絡まれている場面です。名前はアルミンと言うそうです。そこへ駆けつけたエレンとミカサ、アルミンに絡んでいた不良達はミカサの姿を見るなり血相を変えて逃げていきました。ミカサっていったい何者なのでしょう!?
エレンと同様、外の世界に強い感心を持つアルミンは「壁の外から不用意に巨人を招き入れない様にタブーとする国政が揮られている、でもそれだけが理由なのだろうか?」と考えを廻らせます。
壁はいつ壊されてもおかしくない
外の世界に興味を持つも調査兵団には反対のアルミンが「100年壁が壊されなかったからといって、今日壊されない保証なんかどこにもないのに…」と言ったところで、大地が大きな音を立て揺れ動きました。
「地震ってやつか!?」と驚くエレンでしたが、街の人々の慌てる様を見て後に続きます。3人のうち、最初に「それ」を目撃したのはアルミンでした。ただならぬ様子のアルミンに、続くエレンとミカサも言葉を失います。
そこにはなんと50mの壁から顔を出す巨人の姿がありました。
進撃の巨人
そう、冒頭の巨人に唖然とする3人の描写はまさにこの瞬間だったのです。思わず口をついた「…………ヤツだ……」というエレンの言葉が何かを知っているかの様でした。全く思い出せないと言う”すっげー長い夢”と何か関係があるのでしょうか!?